Max Bruch - Violin Concerto No.2,Op.44
次回、5月か6月に予定しているコンサートの伴奏譜が渡されました。
ヴァイオリニストのお友達と演奏します。
「Violin Concerto No.2,Op.44」(ヴァイオリン協奏曲第2番)は、Max Bruch (マックス・ブルッフ)というドイツ人作曲家の作品です。
ピアニストである私にとって、これまであまり馴染みがなかった作曲家・・・というのもそのはず。
彼の作品にはピアノ曲が極端に少ないのです。
彼の残した言葉に「ピアノは旋律を歌うのに向いていない」というものがあり、あまり好んでピアノ曲を書かなかったそうですね。
数少ない彼のピアノ作品をYoutubeで聴くことができます。
「6 Stücke Op.12」
「2 Stücke Op.14」
旋律線を重視する作風は、彼の母親がソプラノ歌手であったことが、関係しているのでしょうか。
「Violin Concerto No.2,Op.44」では、ソリストを支えるオーケストラパートをピアノでカヴァーすることになりますが、これは「伴奏科」で 学ぶ''réduction(省略)''という課題の実習でもあります。
手元の楽譜は、コンチェルトのオーケストラパートが純粋にピアノスコアに書き変えられたものですが、伴奏者の作品に対する考察や技量によって多少の修正を加えても良いわけです。
ちなみに、ブラームスがこの作品を聞いて「あれくらいなら私にも書ける」と「Violin Concerto in D major,Op.77」を書いたという逸話があるようですね。
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